アゴヒゲアザラシは、季節ごとに海氷が広がる北極圏とその周りの浅い海にすむアザラシです。
灰色から茶色の体に、短い鼻先と長く太い白いひげがあります。
アラスカ州コツェビュー湾で、2004〜2006年の10月に2歳未満のアゴヒゲアザラシ26頭へ、衛星発信器付きの潜水記録計が取り付けられました。装置は移動位置と潜水も記録しました。メスとオスはそれぞれ13頭です。放された多くの個体は南へ進む海氷に沿ってベーリング海へ向かい、冬から早春を過ごしました。
ベーリング海で位置情報を多く得られた17頭の移動を解析すると、若いアゴヒゲアザラシは海氷の端に近い場所を選ぶ傾向が示されました。氷が濃いほど選ばれる関係もあり、他の条件が同じなら、氷の濃さ約80%まで選択範囲が広がりました。成獣中心の航空調査では、より北側の厚い氷域で密度が高く、年齢による違いがうかがえます。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
アラスカ州コツェビュー湾で標識された若いアゴヒゲアザラシの多くは、南へ進む海氷に沿ってベーリング海へ移動し、冬から早春を過ごしました。ベーリング海では海氷の縁に近い場所を選ぶ傾向が示され、季節的な氷の広がりが若齢個体の移動と生息地利用に関わります。