北大西洋の海岸にくらすアザラシです。特に大人のオスは、大きく長い鼻が目立ちます。
オスの鼻はメスより長くなります。生まれたばかりの子は白い毛で覆われています。
ハイイロアザラシの子は、陸の繁殖場所で声を出します。その声には、高さの違いや、続けて鳴くときの区切りがあります。成長する子どもの声は、周囲で聞こえる音にも影響を受けます。
スコットランドのメイ島で、二〇一一~二〇一三年に生まれた十二頭を対象に、声の育ち方が調べられました。うち八頭には、生後四日から乳離れまで、別の子の鳴き声を加工した音を毎日聞かせました。二つの音が高くなる型、低くなる型などを使い、聞かせた音に合わせて声が変わるかを比べたのです。
音を聞いた子では、日がたつにつれて、与えられた型に合う鳴き方が増えました。授乳中以外にも音を聞いた子では、細かな声の特徴も、見本に近づきました。長く続く声を、二つや三つに区切って出す変化も現れています。生まれた場所で過ごしながら、聞いた音に応じて声の出し方を変えられることを示す実験です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
メイ島の二〇二五~二〇三五年の管理計画は、ハイイロアザラシの監視と保護を目標にしています。出産期には、人や船の接近で驚きやすいため、利用できる道を限り、案内標識で知らせる管理が示されています。NatureScotは、最初の子が生まれた日や初期の子の数、島内の分布を記録し、長期的な調査に協力しています。