南アメリカの草原にすむ、細身の体と長い脚をもつシカです。現在のアルゼンチンでは、限られた地域に個体群が残ります。
毛色は地域や個体によって異なります。メスはオスより少し小さく、枝分かれした角があるのはオスだけです。
ウルグアイ南東部ロチャ県のロス・アホス牧場で、ウルグアイ亜種のパンパスジカ10頭に首輪を付け、二年間移動を追いました。平均行動圏は5.54平方キロメートル、標準偏差は3.18平方キロメートルでした。中心域は0.87平方キロメートルで、肉牛の放牧用作物区画と重なりました。
行動圏の広さには個体差がありましたが、平均値には性別や季節による明確な差がありませんでした。調査地は生物圏保護区の中にあり、その牧場で使われる牛の飼料用作物地がシカの中心域と重なっていました。保護区内でも野生動物と農業の土地利用が交差することを示す、局地的な記録です。場所の重なりは、牧場景観で野生動物と家畜の土地利用を併せて考える材料になります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ウルグアイ南東部のロチャ県で、パンパスジカのウルグアイ亜種10頭を2年間追跡した研究では、中心域が肉牛の放牧用作物区画と重なりました。農地とシカの暮らしの場が交差する場所を示す、ロス・アホス牧場の記録です。