エボシツカツクリはニューギニアの山地林にすむ大型のツカツクリです。赤褐色の体に赤いとさかと肉垂れがあり、落ち葉や小枝を積んだ塚の熱で卵を温めます。
体は暗い赤褐色で、繁殖期には赤いとさかと首の肉垂れが目立ちます。メスはオスより小さく、頭の色が鈍く、とさかや肉垂れも小さめです。
パプアニューギニアのクレーター山では、エボシツカツクリが作った塚を、別の種類のツカツクリが後から使います。エボシツカツクリの繁殖が終わると、別種の鳥が塚を手直しし、そこへ卵を産みます。森の中の同じ塚が、時期を変えて二種類の鳥に使われることがあります。
1994〜95年、この地域の三か所で、地元の猟師の協力を得て、使われている塚を探す調査が行われました。研究者は、塚の中の卵や、そこに現れる鳥を確かめて、どの種が使っているかを判断しました。エボシツカツクリの白い卵も、種を見分ける手がかりになりました。
調査では、エボシツカツクリの塚は、同じ森のほかの二種類より急な斜面にありました。周りに生える草や、塚の中に立つ木にも違いが見られました。塚を受け継ぐ鳥がいる一方、作る場所には、種ごとの特徴も表れていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2002年の論文は、塚の近くで畑を作ったり木を切ったりすることを避け、急な斜面と緩い斜面の両方の自然林を残すことを提案しました。卵を育てる塚と、その周りの森林を一緒に守ることが、この地域の保全課題です。