モルッカツカツクリは、モルッカ諸島の森林にすむ鳥です。夜に共同の産卵地へ集まり、砂地などに卵を埋めます。
背には灰色の縁取りがある赤褐色の羽が並び、腹は灰色です。尾の下の白い羽が、暗い緑色の脚と対照的です。
モルッカツカツクリは、インドネシアのモルッカ諸島にすむ鳥です。夜に共同の産卵場所へ来て、自分で掘った砂の穴へ卵を埋めます。日光で温まる砂浜が、卵を育てる場所になります。森での暮らしと、海岸での産卵が結びついた鳥です。
ハルマヘラ島ガレラ地方のティアボ海岸で行われた研究では、月の満ち欠けに沿って産卵場所の使い方が変わっていました。採集された卵は満月のあとの一週間に多く、新月のころに少なくなりました。満月のころには、鳥が長く産卵場所にとどまり、新月のころより深い穴を掘る様子も記されています。
明るい夜の卵の穴は、互いに近く集まる傾向もありました。また、卵は植物に覆われる割合が小さい区画で多く見つかりました。深さ一メートルの砂の温度は、一日の間、およそ三十二度を中心に一度ほどの範囲で保たれていました。夜空の明るさと、地面の中の安定した温かさが、この鳥の産卵場所に同時に記録されています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
1999年の研究は、共同産卵場所の保護と、卵の採集を管理する重要性を指摘しました。著者は、満月の前後の採集を制限することを保全策として提案しています。日光が当たる産卵用の砂浜を残し、地域の人々とともに卵の利用を管理することが、生息地の保全につながります。