野生のアジア個体群は、長い首と褐色の翼を持つガンです。湿地近くの草地で植物を食べ、季節ごとに移動します。
野生の成鳥は頭と首の色が分かれ、黒いくちばしの根元にふくらみがあります。背中と翼は褐色で、足は橙色です。
サカツラガンの東アジアの渡りを調べた研究では、GPS記録と気候・地形・土地利用の情報を使い、繁殖地、中継地、越冬地の適地をモデル化しました。解析には繁殖期1,113地点、中継期698地点、越冬期542地点の位置記録が使われ、季節ごとに環境との結びつきが調べられました。位置記録はGPSを装着した個体から得られ、モデルはGBIFの観察記録とも照合されました。
モデルが示した越冬地は、鄱陽湖や長江中・下流域に多く分布しました。保護区に重なる適地の割合は、繁殖地9.6%、中継地5.3%、越冬地9.2%と推定されています。繁殖、休息、越冬を支える場所は地理的に分散し、渡りの各段階をつなぐ湿地が移動の舞台になります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
東アジアの渡りルートを扱った2022年の生息適地モデルでは、繁殖地・中継地・越冬地の適地のうち保護区に含まれる割合が、それぞれ9.6%、5.3%、9.2%と推定されました。季節ごとに場所が分かれるため、渡りの各段階をつなぐ湿地の保全が重要です。