オーストラリアの乾燥した地域で、岩場にすむワラビーです。
灰色の背と白い腹、赤みや黄色みのある耳と足を持ちます。尾には暗い縞があります。
野生動物を囲いから遠ざけるフェンスが、岩山に暮らすシマオイワワラビー同士のつながりを断つことがあります。クイーンズランド州の一亜種を対象に、研究者は2010〜2023年の138地点の調査を、1970〜80年代の記録と比べました。北東部では、一時見られなくなった8地点でワラビーが再び確認されました。
一方、新しい排除柵は残された生息地を横切り、調査地点のおよそ4分の1を孤立させた可能性があると報告されています。2010年以降の調査では、柵との距離とワラビーの確認状況に統計的な関連は見られませんでした。それでも、ある群れが消えたとき、柵が隣の岩場からの再定着を妨げるおそれを研究者は指摘します。個体数だけでなく、岩山の間を移動できるかを長く確かめることも保全に欠かせません。
IUCNレッドリスト · 準絶滅危惧(Near Threatened, NT) · 世界全体(種レベル)
Mammal Diversity Databaseは、シマオイワワラビーを世界全体で準絶滅危惧(NT)として掲載し、2016年版のIUCN評価を参照しています。地域の区分は異なり、NSW州の2025年更新ページでは州内の区分が絶滅危惧、豪州連邦の区分が危急(VU)です。2025年に承認されたNSW州の行動計画は、ミュタウィンジの3保護区域で、キツネや野生化したネコ、ヤギ・ウサギ、強い干ばつ、分断された小集団の遺伝的多様性を課題に挙げています。計画には年1回以上の個体数調査、外来捕食者・草食獣の管理、遺伝子調査と必要時の個体移送が含まれます。これらの地域評価や対策は、世界全体のIUCN区分とは対象範囲が異なります。