北半球の森や草地、人の住む地域にもすむキツネです。小動物だけでなく昆虫や果実も食べます。
赤茶色の毛が多いものの、銀色や黒っぽい個体もいます。脚の下部は黒い色がよく見られます。
アカギツネは、食べ物に鼻を向けて空気のにおいをかぎます。鼻先を近づけながら、後足を後ろへ伸ばした慎重な姿勢をとることもあります。関心を向ける動きと、すぐに体を引ける姿勢が一緒に現れます。
イタリアのトスカーナ地方では、二〇二一年から二〇二三年の春から夏に、二八か所の林の道で実験が行われました。研究者は最初の四週間、空の金網容器を置き、次の四週間には野菜や果物、パン、肉などの残り物を中に入れました。中身を取れない容器に対して、野生のキツネがどう反応するかを、自動撮影カメラで調べています。
食べ物が入ると、容器を見る、空気のにおいをかぐ、慎重な姿勢をとるといった行動が多く見られました。人の影響が強い場所の個体は、初めて現れた空の容器に、より警戒した反応を示しましたが、時間がたつにつれてその反応は減っていきました。人のいる環境で暮らすキツネにも、見慣れないものへの慎重さと、食べ物への関心が同居している様子が示されました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
アカギツネが人によって持ち込まれたオーストラリアでは、在来の動物を守るための管理対象になっています。ニューサウスウェールズ州の公式資料は、地上で暮らす哺乳類、地面に巣を作る鳥、淡水のカメなどへの捕食が、地域的な減少や絶滅に関わったと説明しています。州内では、守るべき生物がいる重点地域でキツネの影響を減らす管理を行っています。