乾いた土地の低木や草を食べるガゼルです。
オスにもメスにも角があり、後ろへ曲がってから上を向きます。メスの角は一般にオスより細く、小さくなります。
ダマガゼルの野生個体がどこに残り、調査記録をどう読むべきかを、ニジェールのアイール・テネレ国立自然保護区の研究が伝えます。2017〜2023年に15回の現地調査を行い、目視、足跡や糞、自動撮影カメラを組み合わせました。目視では39回の遭遇で84頭を記録し、カメラには200件の独立した記録が残り、延べ244頭が写っていました。
目撃や足跡・糞の記録から得た値は後年ほど高まりましたが、その時期には集中調査や巡回の日数も増えていました。そのため研究者は、記録の増加だけから個体数の回復とは判断していません。観察は主にタコロクゼット山周辺に限られ、2024年の保全戦略見直しでは、この場所の野生ダマガゼルを20〜30頭と推定しています。この事例は、調査日数の変化と実際の個体数変化を分けて評価する必要性を示しています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ダマガゼルは、Mammal Diversity Databaseに掲載されたIUCN世界評価で絶滅危惧IA類(CR)です。IUCN SSC Antelope Specialist Groupなどによる2024年の保全戦略レビューは、ニジェールのアイール・テネレ自然保護区で、タコロクゼット山に集中する個体群を20〜30頭と推定しました。2024年11月の調査では個体は見つからず、足跡が確認されました。同年4月には密猟された2頭の皮が見つかり、密猟、金採掘、家畜との競合、生息地の劣化などが課題として記録されています。監視巡回、地域住民との協働、生態調査が続けられ、地域の保全行動計画は2025年1月に政府承認を受けました。20〜30頭という推定は同保護区の特定時期の情報です。