チュウゴクゴーラルは、幅広いひづめで岩場や急斜面を登る、ヤギに似た動物です。
灰色がかった長い毛に覆われ、短い角と幅の広いひづめを持ちます。
中国・北京の雲蒙山自然保護区では、チュウゴクゴーラルの個体群の先行きを個体群モデルで調べました。モデルにはカメラトラップ調査で得た情報と、ほかのゴーラル個体群から参照した値が使われました。初期個体数を78頭とする条件では、個体数は最初の20年間に増えた後、減少する予測でした。
同じ条件の計算では、絶滅確率は32%、絶滅までの平均期間は69.42年と推定されました。初期の個体数や出生時の性比、幼獣の死亡率が将来の推移を左右する要因として挙げられました。これは雲蒙山の一地域を対象にしたモデルで、中国全域の個体数を数えた結果ではありません。本種は中国の21省・自治区に分布しますが、北京では生息地の分断が報告されています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
北京の雲蒙山自然保護区のチュウゴクゴーラル個体群を対象に、カメラトラップ情報と他地域の値を用いたモデルが作られました。初期個体数78頭の条件では、最初の20年間は増加し、その後減少し、絶滅確率は32%、絶滅までの平均期間は69.42年と推定されました。初期個体数、出生時の性比、幼獣の死亡率が将来推移を左右する要因でした。保護区の周辺では、道路や観光施設が小さな個体群の生息地を分断していると論文は記しています。中国の21省・自治区に分布する本種も、北京では小さな個体群が道路や観光地で隔てられています。モデル結果と生息地の分断を同じ地域で捉えることで、調査対象の個体群を保全計画に結び付ける情報が整理されています。