長い脚と、尻の白い模様が目立つガゼルです。
淡い色の体で、尻には四角く見える白い部分があります。オスにもメスにも角がありますが、オスの角はより太く長くなります。
同じ動物の数を比べるとき、推定値の幅も一緒に読むと調査の意味が変わります。エチオピア南中部のラモ森林と周辺林で、研究者はライン調査と距離サンプリングを用いてグラントガゼルの密度を推定しました。論文が示す個体数は2023年が1,140頭(95%信頼区間780〜1,667頭)、2024年が920頭(812〜1,722頭)です。後の年の点推定は少なく、差は220頭です。一方、信頼区間の幅はそれぞれ887頭と910頭で、点推定の差より大きくなっています。
同じ研究では雨季に乾季より多く観察され、季節別の記録差も示されました。推定値は一つのエチオピアの景観に限られます。長期の変化を捉えるには、同じ方法と季節で調査を重ねることが基礎になります。
IUCNレッドリスト · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体(Nanger granti名義の2016年IUCN記録。現行分類範囲との一致は未確認)
現行のMammal Diversity DatabaseページはグラントガゼルのIUCN評価を低懸念(LC)と表示し、参照先は2016年版のIUCN記録です。IUCN/SSCアンテロープ専門家グループの2008年世界哺乳類評価一覧では、同種を低懸念とし、個体数傾向を減少と記録しています。現行のMDDは分布をケニア南部・タンザニア北部とし、かつてN. notatusとN. petersiiも本種に含まれたと注記しています。したがって、2016年評価の対象範囲と現在の分類が一致するかは慎重な照合が必要です。2025年のエチオピア南中部の研究では、雨季の観察数が多く、草地での観察が最も多い結果を踏まえ、研究者は継続調査、生息地管理、分断への対応を提案しました。これはラモ森林周辺の地域的な知見で、世界全体の評価とは範囲が異なります。