ボルネオ島の熱帯林にすむ類人猿です。長い腕と、手足で枝をつかむ力を使って木の上を移動します。
果実を多く食べ、葉や芽なども食べます。木の枝葉で寝床を作って休みます。
ボルネオオランウータンは、枝や葉を使って木の上に寝床を作ります。果実を探して移動するだけでなく、休む場所にも森の木を使っています。泥炭湿地林では、寝床のある木を周囲の木と比べる調査が行われました。葉の茂り方や根の形まで記録することで、寝床がどのような木に作られるのかが調べられています。
中央カリマンタンの北サバンガウの泥炭湿地林で、2008年7〜9月に記録した巣木180本のうち、1本の木の枝だけで作られた120の巣を調べました。周囲の対照木150本と比べ、巣木には葉が密に茂る樹冠や、板状に広がる根・支柱のような根を持つ木が多く選ばれていました。巣木の平均の高さは15.1mでした。
子どもは母親に運ばれ、乳を飲んで育ちます。寝床を作る木と、果実を探す木のつながりは、母子が暮らす森の一部です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
森林の伐採や分断は、果実のなる木の間を移動する暮らしを妨げます。肉や違法なペット取引を目的とする捕獲も脅威です。