オスの頭の緑や銅色の光沢と、長く湾曲した飾り羽が目を引くカモです。
オスは緑や銅色の頭、白い喉、尾の上に垂れる長い鎌形の羽を持ちます。メスは褐色を基調とした控えめな羽色です。
中国の安徽省にある昇金湖では、ヨシガモの冬と春で異なる一日が記録されています。冬には湖上にぎっしり集まって休み、日が沈むころに群れで飛び立ちました。向かった先は、湖から約5キロ離れた、収穫を終えた広い田んぼでした。
2009年2月9日の昼間、15分ごとに群れの行動を確かめたところ、食べ物をとる姿は記録されませんでした。一方、4月2日には昼間も湖で食べ物をとり、各回の群れに占める採食中の鳥の割合を平均すると47%になりました。同じ湖の同じ一角に集まりながら、昼間の過ごし方が変わっていたのです。
春の日には、食べる時間と休む時間が交互に現れました。朝早くに食べた後、午前8時ごろから休み、9時ごろから再び食べ始めています。冬に見られた夕方の田んぼへの飛び出しも、このころには見られず、暗くなっても湖にとどまっていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
昇金湖のヨシガモを守るには、昼に安心して休める湖面と、周辺の田んぼを合わせて考える必要があります。2010年の原著は、冬の群れが収穫後の田へ移動することから、落ちた米を利用できる農地と昔ながらの収穫方法を保つよう提案しました。農薬が鳥に及ぼす危険にも注意を向けています。湖での休息と周辺農地の管理を結び付けることが、この地域の保全課題です。