額の白い羽と茶色の体が目印のガンです。北半球に広く分布し、冬は湿地や農地に集まります。
成鳥は茶色の体で、くちばしの周りに白い羽、脇に細い白線があります。若鳥では額の白い羽や腹の黒い斑点が少なくなります。
冬のマガンには、眠る場所と食事をする場所があります。宮城県の伊豆沼・内沼では、夜は沼で休み、昼は周りの田んぼへ出て、落ちたもみなどを食べます。静かな水面での休息と、田んぼでの食事を組み合わせた暮らしです。記録された食事中の群れ110例のうち、103例はねぐらから12キロ以内の田んぼにいました。
1997年11月から1999年1月までに行われた5回の調査では、日の出前から沼の周りで群れの移動が見守られ、日中は田んぼを回って居場所が記録されました。朝に沼を出た群れと、最初に着いたと考えられる田んぼの群れを結びつけた35例では、その距離は平均5.2キロでした。朝の一度目の食事に向かうだけでも、数キロの移動があります。沼を出た群れは広い水田地帯へと散らばり、地面に残る食べ物をついばんでいました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
北海道の宮島沼と周辺では、農業を続けることと、沼の乾燥や水中の栄養分が増えすぎることへの対策が、マガンに必要な湿地と田んぼを守っています。環境省は、地元の農家を中心とする宮島沼プロジェクトチームが、冬に田んぼへ水を張る活動などに取り組んでいると紹介しています。