インドから東南アジアの森や丘陵地に暮らす、大型の野生牛です。
オスとメスとも角があり、角は黄みを帯びて先が黒くなります。肩から背中の中央まで大きなこぶ状の盛り上がりが続き、首の下にはたるんだ皮膚があります。
ネパールのパルサ国立公園で、二〇二二年十二月から二〇二三年三月まで、六十七地点にカメラを置きました。千四百七カメラ夜でガウルは五十四回記録され、単季節モデルは平均占有率〇・三〇八、検出確率〇・四〇〇と推定しました。今回のモデルでは、人の記録数、トラ、サンバーシカの有無と占有率に有意な関係はありませんでした。
占有率が高いと推定されたのは、公園南中央部の平坦な地域で、草地と森林が混じる場所でした。水場から遠い地点ほど占有率が高く、森林面積が大きい場所やゾウが記録された場所では低い傾向でした。検出確率は東西部で低く、南中央部で高いと推定されました。調査地点から恒久水場までの平均距離は約三・五キロ、森林面積の平均は約〇・七三平方キロでした。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
パルサ国立公園の冬季カメラ調査では、平坦な草地・森林の混在地でガウルの占有率が高く、水場から遠い場所ほど高い推定値が出ました。水場の近さだけで生息地を考えず、植生の混在や季節を含む地点別の調査が必要です。これは一公園の短期調査で、世界的な保全区分、評価日、種全体の傾向は確認していません。