トビイロホエジカは、タイとミャンマー最南部の森にすむ小型のシカで、夜に単独で活動します。
毛は赤褐色で、顔には暗い色の模様があります。角があるのはオスです。
チベット南部のヤルンツァンポ大峡谷自然保護区では、2013〜2021年にホエジカ属3種のカメラトラップ調査が行われました。保護区内201地点のカメラは計56,151日分稼働し、独立した写真1,210枚が得られました。研究者は写真の体格や毛色、尾の特徴を比べ、アカホエジカ、ゴンシャンホエジカ、トビイロホエジカを見分けました。
トビイロホエジカは189枚の独立写真に写り、メスでは黒い尾の背面がアカホエジカとの識別点になりました。研究者は、1887年の命名以来初となる同種の野外写真を得たと報告しました。ランダム遭遇モデルでは保護区内の推定個体数は3,142±942頭でした。適地分布の予測では、ゴンシャンホエジカとトビイロホエジカの中心地域がヤルンツァンポ川の東西に分かれました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ヤルンツァンポ大峡谷自然保護区では、2013〜2021年に201地点のカメラが56,151日分稼働し、ホエジカ属3種の独立写真1,210枚を記録しました。トビイロホエジカは189枚に写り、体格や尾の特徴から近縁種と識別されました。適地分布モデルは本種の生息適地を保護区内5,657平方キロメートルと推定し、ランダム遭遇モデルによる個体数推定は3,142±942頭でした。同じモデルの推定値はアカホエジカが7,788±3,866頭、ゴンシャンホエジカが6,673±2,121頭で、本種の値が3種中で最も小さくなりました。2種の主な適地はヤルンツァンポ川の両岸に分かれました。カメラ調査は標高815〜4,700メートルにわたる11地区で行われました。