ヨーロッパクロガモは、オスとメスで色合いが異なる海ガモです。北ヨーロッパの湿地で繁殖し、冬は沿岸へ移動します。
繁殖期のオスは全身が黒く、メスは褐色で顔の側面が淡く見えます。色の記載は性別と季節を区別しています。
ヨーロッパクロガモは、小さな群れでほぼ同時に潜り、そろって水面へ戻ることがあります。英国の北ウェールズで行われた調査では、一羽ずつ潜る姿に加え、群れで潜り、水面へ戻る時刻が数秒ずれる姿も記録されています。冬を過ごす海辺で、潜水と水面での時間を繰り返しながら食べ物を探しています。
2006年の論文は、2003年から2004年にかけて岸や船から観察した潜水を比べています。二つの場所の平均潜水時間は、それぞれ約35秒と約37秒でした。潮の満ち引きを計算して求めた鳥の下の水深は、平均で約7メートルと約11メートルです。また、調査船が近づくと群れが飛び立ち、大きな群れでは船との距離が1〜2キロメートルあるうちに飛び立つ例が見られました。食べ物を取りに潜る海は、人の乗る船が行き来する場所でもあります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
英国のリバプール湾は、繁殖期以外のヨーロッパクロガモなどを守る特別保護区になっています。英国の自然保護を助言する機関の資料では、鳥が使う生息地の広さや配置、環境の働き、鳥の数と湾内での分布を維持・回復することが目標です。船の往来などによる妨げや、漁業などがもたらす影響も、保護のために考慮する課題に挙げられています。