オスは黒い体に白い斑があり、メスは頭に淡い斑を持つ海ガモです。北ヨーロッパに繁殖地があり、冬は沿岸の水域を使います。
オスは黒く、目の下に小さな白斑があります。メスには頭の左右に淡い斑があり、飛ぶと翼の白い帯が見えます。
バルト海で冬を過ごすビロードキンクロには、深く潜っても、海底で過ごす時間が40秒前後にまとまる例があります。リトアニア沿岸の砂や泥の海底を使う鳥では、深さに応じて潜水全体の時間が延びる一方、海底にいる時間は比較的そろっていました。
2021年12月の5羽と2022年3月の2羽に、深さを毎秒記録する小さな装置が付けられました。得られた潜水は合わせて2万1679回で、最も深い記録は36メートルでした。浅い場所を多く使う鳥も、20~36メートルの深い場所を使う鳥もいて、鳥ごとに利用する海の深さが異なりました。
5メートルを超えて23メートルほどまでの範囲では、海底で過ごす時間は平均で約44秒でした。それに対して、潜ってから浮かび上がるまでの時間は深さとともに延び、25~30メートルでは平均約86秒になっています。海底にいる時間に、水面から下り、また上がる時間が重なって、一回の潜水ができています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
西シベリアと北ヨーロッパで繁殖し、北西ヨーロッパで冬を過ごす集団では、漁網にかかる混獲を減らすことが保全上の課題です。2018年に採択された国際行動計画は、鳥がかかりにくい漁具の開発と試験を求めています。また、有効な別の対策が使われていない場合、重要な場所に鳥が集まる時期には刺し網などを一時的に制限することや、混獲と漁業活動の記録を集めることを挙げています。