北太平洋の冷たい海にすむ大型のアシカの仲間です。海で魚などをとり、岸に上がって休みます。
成長したオスはメスより大きく、首や胸がたくましくなります。毛色は淡い黄褐色から赤褐色です。
北海道小樽市の沖にある岩場「トド岩」には、冬になるとトドが集まります。2017〜2019年の1〜3月、約200メートル離れた水族館から24時間カメラで撮影した記録では、トドの数は夕方から夜に増え、朝には多くが海へ入りました。
船や人が岩場の前を通ったり、銃声がしたりすると、陸上のトドは一斉に目を覚まし、鳴きながら海へ逃げました。船の接近に伴う入水の記録は、2017年に38回、2018年に9回、2019年に5回ありました。雪や高波で岩場が覆われた日には、上陸するトドはわずかでした。最長の連続滞在は、2017年が104時間、2018年が94時間、2019年が48時間でした。小樽では、ニシン漁のそばで休む岩場が、トドと人の暮らしの境目にもなっています。
IUCNレッドリスト · 準絶滅危惧(NT) · 世界全体
IUCNレッドリストの世界評価では、トドは準絶滅危惧(NT)です。2016年2月4日に評価され、2016年に公表されました。日本の環境省レッドリスト2020では、トドは絶滅危惧Ⅱ類(VU)です。米国では、NOAAが西部個体群を絶滅危惧種に指定し、海生哺乳類保護法の枯渇個体群としています。世界全体、日本、米国西部個体群の評価は、対象範囲が異なります。