南アジアや東南アジアの水辺にすむネコです。がっしりした体と短い尾を持ち、灰褐色の毛に暗い斑点や線があります。
頭が長く、額から首へ暗い線が伸びています。足は短めで、耳は小さく丸みがあります。
ネパール東部のコシ・タップ野生生物保護区と周辺で、研究者は2021〜23年に11頭のスナドリネコへGPS首輪を付け、移動を追いました。首輪から得た2,303地点を土地の種類に重ねると、最も多かったのは草丈の高い草地や低木地で、全地点の31.5%でした。一方、湿地は調査地の6.4%でしたが、記録地点の27.4%が湿地にありました。調査地に占める湿地の割合と比べると、湿地で記録された割合は約4.3倍です。湿地が最も選ばれやすい環境だったことが分かります。
研究者は、魚の養殖池や農地、集落など人が使う土地が、調査した個体の行動圏の3分の1超を占めていたとも報告しました。草地をよく通り、面積に比べて湿地を強く選びながら、人の暮らしの場も使う様子が見えてきます。
IUCNレッドリスト · 危急(VU) · 世界全体
IUCNレッドリストはスナドリネコを、世界全体で「危急(VU)」と評価しています。評価日は2024年5月16日、掲載年は2025年です。評価書は個体数の傾向を減少とし、湿地などの生息地の減少・分断や道路事故など人の活動による影響を挙げています。