コビトイルカ(ツクシー)はアマゾン川流域にすむ淡水イルカで、海にすむギアナイルカとは別種です。
背中は青みがかった灰色で、腹はより明るい色です。背びれは低く、三角形をしています。
アマゾン川とオリノコ川の15河川で、研究チームはカワイルカとコビトイルカを船から調査しました。集めた9年分の記録を同じ手法で比べ、川ごとの密度や個体数を見積もりました。主流だけでなく、狭い川筋や湖、合流域も分けて調べました。
2012年の下流プルス川では、コビトイルカは1平方キロメートルあたり17.1頭と推定されました。ジャプラ川ではカワイルカが1平方キロメートルあたり2.19頭、コビトイルカが1平方キロメートルあたり1.79頭、ソリモンエス川ではカワイルカが1平方キロメートルあたり1.01頭、コビトイルカが1平方キロメートルあたり1.34頭でした。合流点にはイルカが集まり、水の種類や流域内の位置も密度の違いに関わっていました。合流域の平均密度はカワイルカで1平方キロメートルあたり23頭、コビトイルカで16頭でした。研究は漁業、金採掘、水力発電ダムなど、人間活動による圧力も論じています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
研究は、漁網への混獲、イルカを餌に使う漁、汚染、川の環境改変を脅威として挙げています。著者らは、流域全体のつながりを守り、人の活動がイルカに与える影響を調べる必要があるとしています。