北米にすむ大型の白いハクチョウです。浅い水辺で水草を食べ、湿地や湖の岸で繁殖します。
成鳥は白い羽と長い首を持ち、くちばしは黒く、黄色い部分がありません。
ナキハクチョウの回復を考えるとき、成鳥と若鳥をまとめて数えるだけでは、次の世代が繁殖に加わる時期が見えません。カナダ・オンタリオ州南部の再導入個体群を2006〜2019年の資料で分析した研究では、見かけの年間生存率は成鳥で0.84、若鳥で0.80でした。モデルには個体数、繁殖記録、標識個体の再確認が組み合わされました。
繁殖に移る割合にも年齢差がありました。3歳の若いメスが繁殖成鳥へ移る確率は0.07、4歳以上でまだ繁殖していないメスでは0.53と推定されています。個体群の平均成長率は年1.16で、期間中に成長率の傾向は認められず、成鳥の生存が変化に最も強く関わりました。繁殖記録や標識個体の再確認も、年齢ごとの推定に使われました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
オンタリオ州南部の再導入個体群では、2006〜2019年の成鳥生存率は0.84、若鳥は0.80と推定されました。成鳥の生存変化が個体群の成長率に強く関わり、繁殖に加わる年齢にも差がありました。年齢構成と繁殖への移行を追うことが再導入個体群の管理に役立ちます。