オーストラリア東部の林や草原で暮らし、後足で跳びながら移動するカンガルーです。
尾の先は黒っぽく、オスはメスより体が大きくなります。
オオカンガルーの袋の中にいる子どもが、そのメスの実の子とは違うことがあります。野生では、別のメスが産んだ子を袋に入れ、その後も乳を与え続けた例があります。二頭の母親の間で子どもが入れ替わり、互いに相手の子を育てた組み合わせも見つかりました。
2015年の研究は、オーストラリアのウィルソンズ・プロモントリー国立公園で、2008〜2013年に調べた子ども326頭のうち、11頭が別の母親に育てられたと報告しました。耳につけた目印で母子を見分け、袋への出入りや授乳を観察するほか、DNAも照合しています。引き取られた時期は、生後7〜11か月でした。子を交換した母親は二組あり、この四頭のメスは、それぞれ引き取った子に少なくとも半年間、乳を与えました。生みの親と育ての親が違っていても、一緒に過ごす結びつきは続いていました。詳しく観察した六組では、育ての母親と子が同じ群れにいる割合は、実の母子と同じ程度でした。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
オーストラリアのニューサウスウェールズ州では、野生の数を調べ、その変化に応じて商業捕獲の上限を調整しています。州政府が2025年5月に公表した説明では、2023年の調査でナラブライ地区のオオカンガルーが基準を下回ったため、捕獲上限を推定数の15%から10%に下げました。2024年の調査で数が戻ったことを受け、2025年の上限を15%に戻しています。地域ごとの増減を追い、数が減ったときには捕獲を抑える管理が実施されています。