オスとメスで体の色や姿が大きく違う、アフリカのウシの仲間です。
メスや若い個体は赤茶色で、成長したオスは灰色になります。オスにはねじれた角と、胸から腹に垂れる長い毛があります。
ニアラのオスとメスは、食べ物を探す場所にも違いが見られます。
南アフリカ南ケープのBuffelsdrift私設保護区で行われた2013年の研究では、オスは低木を多く選び、メスは背の低い低木を多く選びました。オスはPappea capensisやPortulacaria afraを、メスはLimeum aethiopicumやZygophyllum lichtensteinianumを特に好みました。場所の使い方にも差があり、メスは開けた低木地、オスは植物が密な場所を選ぶ傾向でした。研究者は性別ごとの栄養の必要量の違いが関係すると考えました。ただし、植物の種類や量の分布にもメスオスで差があったため、餌の分布が食べ分けに影響した可能性もあります。調査地は本来の分布域外にある南ケープの一保護区です。
IUCNレッドリスト(IUCN SSC Antelope Specialist Group) · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体
世界全体のIUCNレッドリスト評価は低懸念(LC)です。IUCNの2016年評価に基づく世界個体数は約36,500頭で、傾向はおおむね安定または増加とされています。南アフリカ、エスワティニ、レソトの2025年地域評価も低懸念で、地域傾向は安定です。保護区での保護や適切な管理が個体群の維持に役立っています。一方、本来の分布域外ではニアラが植生を傷め、在来のブッシュバックの減少につながることがあります。地域評価は、域外への移入を規制し、自然分布域の保護と管理を続けるよう勧めています。