北アメリカの険しい岩山で暮らす、白い毛のウシの仲間です。
厚い白い毛におおわれ、オスにもメスにも細い黒い角があります。ひづめの裏のやわらかい部分は、岩場を登るのに役立ちます。
夏の暑さが強まると、シロイワヤギは開けた高山草地を選びにくくなります。2010〜2019年、研究者は沿岸部と内陸部の四つの集団で223頭を追跡し、GPS位置と活動センサーから暑さへの反応を比べました。気温が高い日中は両方の生態型で活動時間が短くなりましたが、選ぶ場所には違いがありました。
沿岸型は雪や氷のある場所をより使い、内陸型は森林を選ぶ傾向が強まりました。標高の高い場所を選んだのは内陸型では暑いときだけでしたが、沿岸型は気温を問わず高所を選んでいました。調査地はアラスカとカナダの双方にあり、環境の違いが四集団の比較に含まれていました。この四集団では、暑さを避ける行動が周囲の環境と結びつき、同じ種でも生態型によって夏の過ごし方が異なっていました。
IUCNレッドリスト(Mammal Diversity Database掲載) · 低懸念(LC) · 世界
シロイワヤギのIUCN世界評価は低懸念(LC)です。米国ワシントン州のオリンピック半島では、1920年代に人が持ち込んだ個体が増え、高山の土壌を傷め、希少植物を脅かしました。国立公園局と協力機関は地域の生態系を回復するため、2018〜2022年に548頭を除去し、そのうち325頭を本来の分布域であるカスケード山脈へ移しました。2023年からは残る個体を探す維持管理段階に入り、2023〜2025年には目撃5件のうち1件が確認されました。