アカガオクロクモザルは長い腕と尾で樹冠を移動するサルです。果実を主に食べ、果実が少ない時期にはほかの植物も食べます。
長く光沢のある黒い毛に覆われます。成獣の顔は赤またはピンク色の皮膚がむき出しですが、幼獣の顔は暗色で、成長とともに明るくなります。
ブラジル・サルバドールの動物園で、研究者はオスとメス各一頭の飼育下クロクモザルを観察しました。対照期、感覚・社会・採食の工夫を加えた三期、その後の期を含む五段階を設定し、30秒間隔で行動を記録しました。各段階でオスとメスそれぞれ360回の記録を取りました。
メスでは行動頻度に段階間の有意差がなく、オスでは採食用の工夫を加えた段階だけ対照期と差がありました。感覚用・採食用の道具を使った頻度にも差がありませんでした。感覚期には香りを付けた竹の道具を使い、社会期には別のメス二頭を同じ囲いに入れました。オスの常同行動は来園者がいる時に多く記録されました。採食、移動、休息なども記録し、同じ囲いで暮らす二頭の反応を比べました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
オスとメスのクロクモザル二頭では、オスの行動頻度が採食エンリッチメント期に対照期と異なりました。著者らは飼育場所の広さや来園者の影響を挙げ、飼育空間や餌の提供方法を見直すことを提案しています。