あごから羽におおわれた肉の飾りが垂れる、アフリカのツルです。
成鳥は白い首と灰色の体を持ち、顔には赤い皮膚が見えます。あごの下には、羽におおわれた肉のひだが垂れています。
エチオピア南東部の高地にすむホオカザリヅルは、同じ山地でも湿地の形に合わせて巣の場所と材料を変えていました。バレ山地国立公園で2015〜2017年の繁殖期に行われた調査は、3季で9つの巣を記録しました。6つはサネッティ高原の浅い水に囲まれた小島、3つはソドタの草深い湿地にありました。
高原の巣では近くのコエレリア属の草が材料の平均約66%を占め、湿地側ではルズラ属が約76%でした。材料はどちらも巣の周囲から集められていました。卵を産み始めた時期は8〜10月に記録されています。記録した巣の標高は3,502〜4,034mでした。この9巣の観察は、ホオカザリヅルが高地湿地の地形や草を使い分けて繁殖する様子を伝えています。
IUCNレッドリスト · 危急(Vulnerable, VU) · 世界全体(種レベル)
ホオカザリヅルは、IUCNレッドリストの2018年世界評価で危急(VU)とされ、個体数は減少傾向と記録されています。評価は、過去の個体数減少と続く脅威を理由にこの区分を付けました。評価履歴に記録された成熟個体数の推定は6,000〜6,300羽で、基になる全体個体数情報は2007年のものです。2026年に公表されたエチオピアの野外研究では、2015〜2017年に見つかった9つの巣が高地の小島と湿地に分かれていました。この地域の巣調査は繁殖環境の記録であり、世界区分や現在の個体数を評価したものではありません。