マウンテンニアラ(Gedemsa)はエチオピアの高地にすむ大型のウシ科動物です。ベイル山地やアルシ山地の森林、草地などで知られています。
毛は灰色がかった茶色で、脇腹に白い縞と体側の白い斑点があります。オスでは年齢とともに毛色が濃くなり、角はオスだけにあります。
マウンテンニアラ(ゲデムサ)は、エチオピアの山地にすむウシ科の動物です。研究者は2016年6月から2017年2月まで、アルシ山国立公園、ムネサ・クケ管理狩猟区、ムクタル山森林保護区で群れを観察しました。雨季と乾季に181群、計899頭を記録し、群れの大きさと植生、見通し、家畜の密度との関係を比べました。
観察された群れは1〜14頭で、平均は三地域で6.3頭、4.4頭、4.1頭でした。群れは乾季より雨季に大きく、家畜の密度が高い場所ほど小さくなる関係が見られました。餌となる植生の豊かさや周囲の見通しも群れの大きさに関わっていました。山地の草地や保護区で、季節と人の利用が群れの形にどう表れるかを記録した研究です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
エチオピアの三地域では、家畜の密度が高いほどマウンテンニアラの群れが小さく、雨季には乾季より大きくなる関係が確認されました。著者らは家畜による攪乱が群れのまとまりに影響するとし、保護区での家畜管理を本種の保全課題として挙げています。