南アメリカのサバンナに暮らし、丈夫な爪で自分の巣穴を掘るアルマジロです。
頭は先がとがって平たく、大きな板状の部分で覆われています。背中には動かせる帯があります。
ムツオビアルマジロは、穴を出入りするとき、入口の周りも盛んに探ります。アルゼンチンの森では、近くに並んだ穴の入口を順にかぎ、土を掘って砂の山を作る姿が見られました。何頭かがすぐ近くにいても、争わずにそれぞれの入口を探る場面がありました。
2019年の報告は、ムブルクヤ国立公園で2014年11月22日の夕方に撮影された、12分間の出来事を詳しく記しています。登場したのは五頭で、穴の入口も五つありました。一頭は入口の中に見えた後、別の入口から姿を現しました。ほかのアルマジロは複数の入口を掘り、砂を周囲に積み上げています。近くで探っていた三頭の間には、親しげに触れ合う行動も、攻撃も見られませんでした。さらに森から近づいてきた一頭は、いくつかの入口を調べ、別の一頭のにおいを四秒間かいでから森へ戻りました。穴の周りは、隠れ場所への通り道であるとともに、相手や周囲を探る場にもなっていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
道路で車にはねられることが、ムツオビアルマジロの死亡原因として確認されています。ブラジル北東部のセリド地域で2013年9月から2017年12月に道路を調べた研究では、本種の死体が30頭分見つかりました。2023年の論文は、事故が集まる区間を分析し、本種を含む被害の多い三種に向けて、注意標識と減速設備を組み合わせることや、道路の下を通る通路、動物を通路へ導く柵を提案しています。対策を置く場所を、実際の事故の分布から選ぼうとする提言です。