コロンビア北部の山地林にすむウズラの仲間です。黒い額と赤いくちばしが目印で、地上を歩いて虫や種子を探します。警戒心が強く、姿より声が先に聞こえることがあります。
羽は暗いオリーブ褐色で、頭と首には黒い筋が入ります。額には黒い斑があり、くちばしは赤色です。下面はより淡い褐色で、黒い筋が目立ちます。
クロビタイウズラは、湿った山の森の深い茂みを使う鳥です。コロンビアのサンタ・マルタ山地では、落ち葉や小枝がある地面のくぼみで卵が見つかりました。頭上の木々と地面のシダが作る薄暗い場所に、白い卵が収まっていました。森の足元の小さな空間が、子育ての場になります。
その巣が見つかったのは、2008年五月十五日、ラ・クンブレ自然保護区の標高千九百メートルの斜面でした。約〇・五ヘクタールの小さな森で、山道より二メートルほど上にありました。くぼみは縦二十一センチ、横十三センチほど、深さはおよそ十五センチ。周りを草やシダが密に囲み、中には三個の卵がありました。
五月二十一日に再び確かめると、大人の鳥は見当たらず、卵の上には枯れ葉がかかっていました。同じ保護区では、前年の六月に標高二千二百メートルの森で、綿毛に包まれた四羽のヒナも見つかっています。山の森の地面には、卵を置くくぼみも、歩き始めた小さなヒナの居場所もありました。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
BirdLifeの世界評価は低懸念です。2010年の巣の報告は、当時のサンタ・マルタ山地で、農地や牧草地への転換、伐採、火入れ、狩猟を脅威に挙げています。巣の見つかった保護区では、かつての牧場から自然環境の保護と回復へ管理が変わり、森が保たれていました。地域の森林を残し、回復させることが、生息場所の保全につながります。