ノドグロイワシャコは、赤いくちばしと脚、白黒のしま模様の脇を持つ山地の鳥です。
顎と頬は黒く、上面は茶色がかった灰色、胸は灰色です。腹は赤褐色で、脇には白黒の横じまがあり、くちばしと脚は赤い色をしています。
ノドグロイワシャコは、夜明けによく声を出し、短い音を速く繰り返します。アラビア半島の高い山に暮らし、のどには大きな黒い部分があります。同じ地域に暮らすアラビアイワシャコは白いのどをもつため、顔からのどにかけての色には、二種それぞれの特徴が表れています。
二〇一〇年の研究では、サウジアラビアのターイフにある野生生物研究センターの飼育繁殖計画にいた二羽から、血液を採ってDNAを調べました。対象は、体の働きを支えるミトコンドリアにある遺伝子の一部です。研究者はその並びを読み取り、種を見分けるための、文字列のような目印として記録しました。
二羽で読んだこの部分の並びは同じで、近縁の二種の資料と比べると、それぞれの種に分かれる結果になりました。この二羽は地元の動物市場から来た鳥で、元の採集場所は分かっていませんでした。どの鳥から得たDNAなのかを、配列と一緒に残すことも、この種を調べる資料の大切な一部になっています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一六年の世界評価資料は、この種への狩猟や捕獲を脅威として挙げ、食用や観賞用の利用を記載しています。二〇一〇年の研究では、市場由来の鳥が飼育繁殖計画に含まれていました。野生の生息地を守り、捕獲や取引の状況を把握するとともに、飼育個体の由来や遺伝的な特徴を記録することが保全上の課題です。