ツノウズラは、頭に細長い羽飾りをもつ北米西部のウズラです。季節によって山地の林や、標高の低い藪を使います。
灰色・白・栗色が混じる羽色で、頭頂から細長い羽が伸び、前へ垂れます。
ツノウズラは、茂みや草などに隠れた地面のくぼみに巣を作る鳥です。卵を温める役割は、メスにもオスにも見られます。ひなはかえると間もなく巣を離れ、親に導かれて自分で食べ物をついばみます。卵のある巣と、ひなの歩く周囲の環境の両方が、子育ての場所になります。
アメリカのオレゴン州では、2001年から2010年、数が減ったり姿を消したりした地域へ、同じ州の別の場所からツノウズラが移されました。研究者たちは放した鳥の一部に発信機を付け、繁殖を追跡しています。見つかった百五十の巣では、百十の巣で少なくとも一つの卵がかえりました。移した先での子育ても記録されました。
卵を温めていたのは、六十八の巣ではオスだけ、七十八の巣ではメスだけでした。オスは卵を抱くだけでなく、ひなの世話にも日常的に加わっていました。ツノウズラの子育てでは、オスも巣とひなに大きな役割をもっています。卵からひなへと続く世話を追うことで、父親も深く関わる家族の暮らしが見えてきました。
IUCNレッドリスト · 低懸念(LC) · 世界
IUCNの世界評価は低懸念です。オレゴン州の移動放鳥の研究は、地域で姿を消したり数が減ったりした鳥を回復させる手段として、その可能性を示しています。放した数だけでなく、その後に巣が作られ、ひながかえるかを追跡することが、取り組みの成果を捉えるうえで重要になります。