赤い顔まわりと脚が目印のシャコです。羽模様には地域差がありますが、夏は主に無脊椎動物、冬は植物を食べます。
南部アフリカのシャコ類の中で、赤いくちばし、目の周り、のど、脚が識別の目印です。オスとメスの羽色は似ています。
アカノドシャコは、森の足元でも暮らす鳥です。南アフリカのクワズール・ナタール州にある森では、一羽だけの姿と、二羽でいる姿が見つかっています。背の高い木の下にも、小さな木や草、落ち葉が広がっています。地面に近いこの層が、鳥の暮らす空間になっています。
2023年に発表された研究では、この州の十四の森が対象となりました。2020年十月から2021年九月まで、繁殖期とそれ以外の時期に、自動で撮影するカメラが置かれています。木の種類や草の広がり、落ち葉が地面を覆う割合なども確かめられました。鳥の映る場所と、森の足元の様子が一緒に記録されています。
繁殖期以外の記録を分析すると、落ち葉が広く地面を覆う場所ほど、アカノドシャコがその場所を使う確率が高くなっていました。森にある落ち葉は、この鳥の居場所と結び付いています。木の上から積もった葉が地面の風景をつくり、その地面を鳥が歩く。森の上と下のつながりが、鳥の分布にも表れています。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
クワズール・ナタール州の研究は、森の下層を乱さず保つことを、林内の鳥の保全策として提案しています。対象の森の一部では、保護された場所でも家畜の放牧が行われていました。アカノドシャコが使う落ち葉のある地面や、その周りの低い植物も、地域の森林を保つ際に関わる要素です。