ボルネオエボシコクジャクはボルネオ島だけに分布するキジの仲間です。翼や尾の光る目玉模様と、オスとメスで異なる羽色が目立ちます。
翼と尾に金属光沢の目玉模様が並びます。オスは緑色の冠羽と紫緑色の胸、白いのどと胸の模様を持ち、メスはより地味で青みが強い色です。
ボルネオエボシコクジャクは、ボルネオ島の森に暮らす鳥です。川沿いの林や丘陵の森などで姿が見られます。成鳥のメスの尾には、青緑色に光る目玉模様があります。森林の地面で暮らすこの鳥は、木々に隠れたまま過ごすことが多く、鳴き声を手がかりに見つかることもあります。
2017年の報告は、サバ州の北クアムト森林保護区で2016年五〜六月に撮られた写真を紹介しました。同じカメラが三回この鳥を撮り、六月十八日には三羽が写っています。成鳥のメスと、尾に目玉模様がまだ見えない幼鳥とみられる一羽が含まれていました。
その場所は、繰り返し伐採された森の中にあり、カメラはかつて丸太を運んだ道に置かれていました。周りでは大木が減り、若い木が増えていました。幼鳥を含む写真は、サバ州での生息と繁殖を示す手がかりになりました。木々が傷んだ森の一角にも、この鳥の暮らしが残されていたのです。
IUCNレッドリスト · 絶滅危惧(EN) · 世界
2024年のIUCN世界評価は絶滅危惧とし、数の動向を減少としています。農園への転換や伐採による森の減少・悪化に、狩猟や売買の影響が重なっています。生息地を保護し、狩猟を防ぐ区域を設けることや、傷んだ森の回復を検討することが提案されています。どのような森を使えるか、継続して調べる必要も挙げられています。