エチオピア固有のシャコ類です。研究地域では、繁殖期のメスの模様が地面や石の色になじみ、オスは縄張り声を出していました。
上ナイル川流域の調査で見られた繁殖期のメスは、灰褐色から暗褐色の細かな波模様が地面の背景になじんでいました。
エチオピアシャコは、エチオピアの青ナイル川の流域に暮らす鳥です。草や低い木が茂る地面に、枯れ草と細い枝を使って浅い巣を作ります。岩の近くや張り出した岩の下にも巣があり、卵を抱くメスの灰色がかった茶色の羽は、周りの地面の色とよくなじんでいました。
2020年八月から十二月の記録をまとめた研究では、巣に置いたカメラにより、メスだけが卵を抱く様子が確かめられました。卵を抱く期間は十九日から二十三日でした。メスは食べ物を探すために巣を離れ、畑の中の巣では、巣を覆う草の種を、その場で食べることもありました。
ひながかえると、母鳥は近くの草木へと導きました。オスは縄張りの中でメスに付き添い、まれにひなへ食べ物を放る姿もありました。卵を温める段階から、ひなが地面を歩き始める段階まで、子育ての中心は母鳥でした。
IUCNレッドリスト · 準絶滅危惧(NT) · 世界
IUCNの2018年評価は準絶滅危惧です。2024年の営巣研究は、卵の採集や農作業も巣の失敗に関わると報告しています。著者たちは、繁殖期に巣の周りの草刈りや木の伐採を控え、卵や鳥を捕ることを減らす対策を提案しています。