ナミビアとアンゴラの岩がちな丘の斜面に暮らすシャコの仲間です。オスとメスでは腹の模様や尾の下の羽が異なります。
オスは淡い褐色のまだら模様をした上面と、褐色の筋が入る白い下面を持ち、目の上には長い白線があります。メスはオスに似ますが、腹は筋のないシナモン色で、尾の下のしま模様がありません。
マダラシャコは、ナミビアやアンゴラの岩の多い土地に暮らす鳥です。ナミビアのエロンゴでは、割れ目の多い岩に草木が重なる場所で、繰り返し姿が見つかりました。かたい岩だけが続く場所より、岩と植物が入り交じる場所が、この鳥の居場所になっていました。
2009年の二か月間の観察では、夕方よりも朝の薄明るい時間によく鳴きました。朝の十回の観察のうち九回で声が記録され、夕方の十三回では三回でした。岩山に響く声は、朝と夕方で、聞こえる頻度が大きく違っていたのです。
六月十九日の記録には、一羽の声をきっかけに、隣り合う縄張りから声が続く様子が残っています。東側の鳥が鳴くと隣の鳥が応じ、さらに別の場所からも声が加わりました。研究者は、近くの仲間の声が、自分の場所を知らせる鳴き声を促すと考えています。離れた岩場の暮らしが、声のやり取りでつながっていました。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
BirdLifeの世界評価は低懸念です。エロンゴの野外記録は、割れた岩と草木が組み合わさった場所を、この鳥が繰り返し利用することを示しました。地域で保全を考える際には、岩場の面積に加え、周囲に生える植物も含めて生息地を残すことが重要です。