頭から胸にかけての橙色と、背や脇の白黒のうろこ模様が目を引くシャコです。低地から中標高の森林で、地面を歩いて餌を探します。
頭と胸はカボチャ色に近い橙色で、翼は茶色、背と脇には白黒の細かなうろこ模様があります。
アカチャシャコがすむ環境は、地域ごとに変わります。ボルネオでは標高千〜千二百メートルほどの山の森の斜面や、砂地の谷底に暮らします。スマトラでは、木々が再び育った森や低木の茂みも使います。離れた島や半島に、異なる森の暮らしが広がっています。
二〇二二年の研究は、タイの分布記録を使って、この鳥が将来すめる場所を予測しました。気温や雨量、地形、森林などを組み合わせ、三つの気候予測と、温室効果ガスが少ない場合・多い場合を比べています。木や土壌の条件は現在のままにして、気候の変化を調べた計算です。
温室効果ガスが多くなる想定では、二〇七〇年に、タイ国内でこの鳥に適した場所が失われるという予測になりました。著者らは、森の鳥の記録が、森林の残る山地に偏る問題も指摘しています。そして、保護区の森をつなぐことや、長い期間にわたって分布を調べることを提案しました。森の広さと、これからの気候を重ねて考える研究です。
IUCNレッドリスト · 準絶滅危惧(NT) · 世界
二〇二四年五月十四日の世界評価で、アカチャシャコは準絶滅危惧(NT)、個体数は減少傾向とされています。評価は森林の減少と狩猟の影響から、三世代で一〜三割弱の減少を推定しています。スマトラやマレー半島では記録される地域が狭まっていることも挙げられています。森林の保護に加え、分布や個体数を確かめる調査が求められています。