ギアナ地方からブラジル北部に分布する樹上性のシャクケイです。フランス領ギアナの食性研究では、森の上層と下層の両方で果実を食べていました。
黒っぽい頭と胸には白い斑点があり、喉に赤い部分があります。背・翼・尾の中央はオリーブ色の光沢を帯びます。
マレイルシャクケイは、木々の上だけでなく、下層の低い木からも果実を得る鳥です。フランス領ギアナのアラタイ川沿いの森林では、食べたものを詳しく調べた研究が行われました。森には多くの種類の果実がありますが、この鳥の食卓では、利用される植物や実の特徴に偏りが見られました。
1977〜1983年に集められた四十三羽分の消化管の内容を調べると、果実が食事のほとんどを占めていました。黒い果実は、食べた量の四分の三以上に達しました。果肉の中に硬い種を持つ実も多く、林冠の高い木と、森の下層の低木が、食べ物を供給していました。森林の上下に、食事の場所があったのです。
この鳥の砂のうは筋肉があまり発達しておらず、種子はつぶされずに消化管を通ります。食べた種が形を残すことは、果実を食べる行動と、植物の種子を運ぶ役割をつなぎます。季節によって多く使う植物も変わり、雨季には利用する果実の種類が増えました。森の実りをたどる暮らしが、植物との関係を作っています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
果実を供給する高木と低木が、森林内の食事を支えています。食べた種子をつぶさずに運ぶため、この鳥の生息環境を守ることは、森林の植物とのつながりを残すことにも関わります。餌になる植物と季節ごとの利用を知る研究が、その基礎になっています。