オスが頭や首の羽を見せて踊る、姿を見つけにくいキジです。
オスの頭や首の羽は色鮮やかです。メスは目立ちにくい色で、周囲の景色にまぎれます。
ギンケイは、森や茂みの地面に巣を作る鳥です。巣は浅い丸いくぼみで、枯れ葉や少しの羽毛が敷かれます。卵を温めるのはメスです。ひなは生まれたあと、母鳥に連れられて地面で食べ物を探します。子育ての場所は、卵のあった巣から、周囲の茂みへと広がっていきます。
1989年に発表された昆明西部の研究では、六つの巣が見つかりました。いずれも茂みの中や枯れ枝の下にあり、卵を温める期間は約二十四日でした。かえったひなは巣で数時間を過ごしたあと、メスについて歩き出し、その巣には戻りませんでした。卵を守る場所から、移動しながら育つ暮らしへの切り替わりです。
巣を離れたばかりの親子は、夜になると密な茂みで休んでいました。ひなが飛べるようになると、夜の休み場所は木の上へ変わりました。研究では、ひながキイチゴの仲間などの果実を食べることも記録されています。成長に合わせて、歩ける地面、身を隠す茂み、休める枝が、親子の生活を支えていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
昆明の研究では、植物の種類が少なく隠れ場所も乏しいマツの二次林で、繁殖する鳥の密度が低くなっていました。研究者たちは、食べ物や隠れ場所、人の伐採や放牧との関係を考察しています。巣や親子が使う茂みも含め、森林の中身を把握することが生息環境の保全に関わります。