オウギハクジラは、北太平洋の深い海で暮らすアカボウクジラの仲間です。深海で魚やイカを吸い込むように捕らえます。
成獣のオスでは下あごの牙が大きく伸びます。メスや若い個体では歯が歯ぐきの中に隠れ、外から見えません。
オウギハクジラは北太平洋の冷温帯から亜寒帯の深い海で暮らし、魚やイカを吸い込むように捕らえます。海上ではほかのオウギハクジラ属と見分けにくく、アラスカの資源評価で複数種がまとめられることもあります。
オウギハクジラは北太平洋の冷温帯から亜寒帯にかけて、陸棚斜面上や沖合の深い海で暮らします。名は1885年にベーリング島で見つかった頭骨を記載した自然史研究者レオンハルト・シュタイネガーに由来します。海上での目撃はまれで、ほかのオウギハクジラ属と分布が重なる地域では種を見分けにくいため、調査単位が複数種をまとめることがあります。
オスは下あごから外に出る牙状の歯でおとなのメスや若い個体と見分けられますが、メスと若い個体の歯は歯茎に隠れています。おとなは長さ約5.7m、体重約1.6tに達します。浅い潜水を5~6回したあと、10~15分、深さ約1,500mまで潜り、深海の魚やイカ、ホヤの仲間を吸い込んで食べます。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
NOAAは、漁具への絡まり、商業捕鯨、海洋ごみ、水中騒音を脅威として挙げています。米国では海洋哺乳類保護法の対象で、CITES附属書IIにも掲載されています。目撃例が少ないため、個体数や増減を信頼できる精度で見積もることは難しいとされています。