クロアシアカノドシャコは、草地や林縁、農地や水辺など幅広い環境を使うアフリカ南部の鳥です。地上で種子や昆虫を探します。
褐色を基調とした羽色で、オスとメスでは喉や脚の蹴爪に違いがあります。オスとメスの色模様をひとまとめにせず、個体の性別に応じて見分けます。
クロアシアカノドシャコは、メスがひなを世話する鳥です。オスは繁殖に使うなわばりを持ちます。ひなのそばで世話をする行動と、親子が使う場所を保つ行動が、同じ暮らしの中にあります。メスとひな、そしてなわばりを持つオスという組み合わせが、この鳥の子育ての風景をつくっています。
2017年に発表された研究では、南アフリカの農地や保護区で重ねられた観察がまとめられました。対象となった記録は、1980年一月から2016年五月にかけてのものです。ヨハネスブルクの南東にあるトウモロコシ畑のほか、二つの州にある保護区や農場が含まれています。長い期間の記録が、親の役割を捉えています。
ヨハネスブルク南東の観察では、オスが保つなわばりに、メスとひなが大切な時期に使う、一時的な食べ物などの資源がありました。研究者は、メスが直接の世話を担うことと、オスがその場所を保つことを結び付けています。ひなの周りで起こる世話と、周囲の土地で起こる行動が、子育てを通じてつながっています。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
南アフリカの子育ての研究は、メスとひなが使う場所の資源に、なわばりを持つオスも関わることを示しています。繁殖期の生息環境を捉えるには、巣やひなのいる所とともに、その周りで食べ物などが得られる場所も関わります。親子が使う資源と周囲の土地の状態は、この鳥の保全を考える基礎になります。