ボルネオ島の山地に知られるキジです。2023年の標本記録の再検討では、確認された産地は3か所、標本は8点で、最後の記録は1902年とされています。
2023年の再検討が示す成鳥オスの特徴は、白い腹、より幅広い灰色の胸帯、翼の覆羽に淡褐色の斑がないことです。
サラワクハシナガシャコは、ボルネオ島の山地の鳥です。成鳥のオスは腹が白く、胸には幅の広い灰色の帯があります。似た姿のハシナガシャコとは、腹や胸、翼の色が異なります。オスの翼には、ハシナガシャコにある淡い黄褐色の斑がありません。
2023年の研究は、博物館の標本札と古い文献を照らし合わせました。注目した一羽は、チャールズ・ホースが1902年四月に採集したオスです。新しい札にはバラム地方という広い地名が書かれていましたが、元の札には「ムルド山、四千フィート」という、より細かな情報が残っていました。
手掛かりは、採集者自身が1900年に描いた地図にもありました。その地図の「バトゥ・ムルド」は、現在のムルド山から約八十キロ南西にある、別の小さな山を指しています。研究者は、川から行きやすいこのムルド・クチルで採られた可能性が高いと考えました。古い札の一語から、鳥を探す山の候補が見直されています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2023年の研究は、人の居住地から離れた、調査の少ない山地を探すことを急務としています。現在の個体数や増減を調べるため、まず生息地の確認が必要です。古い標本の採集地を確かめ直す作業も、現地調査を行う場所を絞り込む手掛かりになります。