中米とメキシコの林床で暮らすウズラで、白い筋の入った灰褐色の羽を持ちます。危険が迫ると地面を走って逃げます。
頭頂は濃い茶色で、顔は黄赤色、目の後ろには黒い線があります。上半身は灰褐色に白い筋が入り、メスは灰色の顔と淡い茶色の胸を持ちます。
メキシコ東部の山の森では、ユビナガウズラのオスとメスが、斜面の地面で食べ物を探します。湿った山地林だけでなく、マツとナラの混じる林にも暮らします。木々の下を歩く小さな鳥にとって、森の足元は日々の食卓です。
二〇一六年四月三日、ベラクルス州ウアヤココトラのラ・セルバでは、自動カメラがこの鳥の姿を六枚の写真に収めました。写っていたのは、森の斜面で採食するオス一羽とメス一羽です。二〇一九年の論文に紹介されたこの連続写真は、山地林の小さな一画を二羽が使っていたことを伝えています。
同じ論文には、イダルゴ州で二〇〇八年六月に五羽の群れを見た記録や、二〇一六年五月に小川のある林の斜面で撮影した記録もまとめられています。群れで歩く姿も、オスとメスが一緒に食べ物を探す姿も、木々の下で記録されています。山の森には、この鳥が歩き回り、餌を見つける場所があります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
東シエラマドレ山脈の研究は、山地林の残る場所でユビナガウズラの分布を確かめ、生息地の保全に役立つ資料を集めています。二〇一九年の論文は、土地利用の変化や森の破壊が鳥に及ぼす影響を、さらに調べる必要があるとしています。森を残し、目視と写真などを組み合わせて、地域ごとの生息状況を追うことが大切です。