チャバラホウカンチョウはブラジル北東部のアラゴアス州で知られるホウカンチョウの仲間です。野生では確認されなくなり、野生絶滅(EW)とされていますが、飼育下に生き残る個体があり、種全体が絶滅(EX)した状態とは異なります。2019年9月にはアラゴアス州で3組が放され、追跡ではオス2羽とメス1羽の死亡が報告されました。
くちばしは根元が暗赤色で、先端に向かって白っぽくなります。耳のまわりには羽のない部分があり、尾の中央の羽はほぼ黒く、外側の羽先は黄褐色です。
チャバラホウカンチョウは、ブラジル北東部の大西洋岸森林に暮らしていた鳥です。森林が農地へ変わり、狩猟も重なって野生から姿を消しました。施設で育てられた少数の鳥の子孫が、この種をつないできました。森へ戻す取組には、鳥を増やすことに加え、どの鳥を次の繁殖につなぐかを調べる仕事もあります。
2003年の研究では、繁殖施設にいた鳥の遺伝情報を調べました。別種との交雑に由来する鳥が含まれ、見た目に加えて遺伝子も調べることが保全に役立ちました。1951年に野生で採集された標本の情報も使われ、残った鳥と過去の鳥を結ぶ比較が行われています。博物館の標本も、生きた鳥を守るための資料になりました。
その後、2019年には施設で育った三つがいが、アラゴアス州の森林へ放されました。研究者への2025年の聞き取りでは、鳥の帰還が地域の壁画や催しの題材になったことも紹介されています。鳥の血統を調べる研究と、鳥が暮らす森を守る活動が、人々の身近な場所で続いています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
森林の農地化や狩猟が、野生での消失につながりました。施設での繁殖、遺伝情報を使った繁殖管理、生息地の保護と再導入が進められてきました。鳥が暮らせる森林を残し、戻した後を見守る取組が必要です。