チベット南東部とインド北東部の一地点に分布するキジ科の鳥です。灰青色の羽と白い喉の帯、長く垂れる尾が特徴です。
羽は灰青色で、顔には裸の皮膚が見えます。耳のような短い羽、あご下の白い帯、長く垂れる尾があります。オスとメスの色は似ています。
チベットシロミミキジは、中国のチベットに暮らすミミキジ属の鳥です。同じ属には、シロミミキジ、アオミミキジ、カッショクミミキジがいます。体の姿や暮らし方がよく似るチベットシロミミキジとシロミミキジには、羽の色に違いがあります。
この二種を含むミミキジ属のつながりを探ったのが2015年の研究です。研究者はチベットのナクチュで採集された保存組織から、細胞の中のミトコンドリアにあるDNAを読み取りました。本種で得られた配列は一万六千六百八十二文字分。ほかのミミキジ属の鳥と、遺伝情報を比べる材料になりました。
四種を比べた分析では、チベットシロミミキジはシロミミキジと、とくに近い組み合わせになりました。一方、アオミミキジはカッショクミミキジと近い関係を示しました。羽の色だけで仲間を並べる見方に、DNAからたどる系統という別の手掛かりが加わったのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
BirdLifeの2024年の世界評価は低懸念としています。世界の個体数は数値化されていませんが、傾向は安定していると推測されています。多くの生息地は人の利用が少ない遠隔地にあり、一部では狩猟や、放牧などによるすみかへの影響が挙げられています。個体数と生息地の変化を継続して調べることが、保全上の取り組みに挙げられています。