アオミミキジは中国の山地にすむ大型のキジで、青灰色の体と白い耳羽が目立ちます。
青灰色の体に、顔の赤い裸出部と長い白い耳羽があります。中央部の尾羽は長く伸びます。
アオミミキジは、中国の王朗保護区では、低木の茂る斜面を使って暮らします。南東を向いた急な斜面や、けもの道が多い場所も、繁殖期のすみかの一部です。山の森の中でも、足元の草木や通り道が入り交じる場所に、この大きなキジの暮らしが広がっています。
二〇二五年の論文は、四川省の王朗国家級自然保護区で、二〇一八〜一九年の繁殖期に発信器を使った追跡調査を報告しました。一羽のオスは翌年にも捕まり、二年分の位置が記録されています。そのオスの行動範囲には重なる部分があり、同じ場所を次の年にも利用する様子が示されました。
研究者は鳥が利用した範囲内の五十九か所で、木や低木、草の茂り方、斜面、けもの道なども調べました。利用が多い場所と少ない場所を比べると、多い場所には、より急な斜面、家畜用の塩を置く場所からの遠さ、けもの道の多さという特徴がありました。位置の記録に森の足元の情報を重ねることで、鳥が使う場所の違いが具体的になりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
王朗保護区の追跡調査を報告した二〇二五年の原著は、本種がよく使う高地の斜面を優先して保全し、施設整備や家畜の放牧による影響を抑えることを提案しています。低木の茂りを保ち、地域の人々と放牧や家畜用の塩を置く場所を調整することが課題です。けもの道や捕食動物の変化も追い、保全策を実施した後の生息環境を確かめる必要があります。