シマハッカンは大陸部東南アジアに分布し、タイ東北部の低地林で調べたメスは水場近くの樹木やつるの多い場所をよく利用しました。
オスはメスより体が大きく、全長はオスが約80cm、メスが約60cmです。
シマハッカンは、地面に巣を作るキジの仲間です。タイのサケラートで見つかった巣には、大きな木の根元を使うものが多くありました。地上に板のように張り出した根と根の間に、メスが卵を抱く場所が収まっています。空へ伸びる大木の足元に、小さな命を育てる場所がありました。
2010年から2012年の三年間、研究者は二十一か所の巣を調べました。産卵は四月から八月初めにかけて記録され、卵の数は一巣に四個から八個でした。卵を抱く期間は二十三日から二十四日で、子育ては、森の地面で進んでいました。
巣の周囲には、高さ五十センチより低い植物がよく茂っていました。研究者は、こうした草木や地形が巣を隠し、外敵に襲われた時に飛び立つ助けになると考えています。大きな木と足元の草木が重なる森の作りは、地面で子育てするシマハッカンの暮らしと結びついています。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 準絶滅危惧(NT) · 世界
BirdLifeの2025年評価は準絶滅危惧で、森林の減少と狩猟、とりわけわなの広がりが課題です。タイの巣の調査では、大きな木と地面近くの植物が巣の場所に関わっていました。森林を残し、捕獲を減らすことに加え、子育てに使う森の構造も保全に関わります。