オスの青い顔と大きな白い尾が目立つキジです。ボルネオの山地の熱帯林や高地の雨林にすんでいます。
オスは濃い赤褐色の体に、白い尾と青い顔を持ちます。オスとメスで姿が大きく異なります。
オジロウチワキジのオスは、成長とともに栗色の尾から白い尾へと姿を変えます。成長途中のオスには、まっすぐで濃い栗色の尾が見られます。ボルネオの森にすむこの鳥は、体の羽と大きな尾羽を、順序を追って大人の姿へ変えていきます。
二〇一七年の研究では、ボルネオの三種のキジについて、自動撮影の静止画八百二十五枚、動画九十一本と、博物館標本八十八点が比較されました。オジロウチワキジでは、体が大人の羽に近づいても、栗色の尾が残るオスが記録されています。体の羽の変化が先に進み、その後で尾羽の生え替わりが始まることが示されました。
尾羽は外側から内側へ順に生え替わります。長く白い尾がそろうまでの間には、体と尾で成長の段階が違って見える時期があるのです。森で撮られた若いオスの姿と、博物館に残る羽の特徴を合わせることで、飾り羽が整うまでの過程が浮かびました。
IUCNレッドリスト · 危急(VU) · 世界
2022年4月19日のIUCN世界評価はVUで、数は減少傾向とされています。食用の狩猟が主な脅威で、伐採や農園への転換による森林の減少と分断も重なります。生息地と数を調べる野外調査、伐採事業地での狩猟の抑制、生息する森の保護が提案されています。