スマトラミヤマテッケイは、灰色・褐色・栗色が混じるヤマウズラの仲間です。スマトラ島中部から北部の丘陵・山地林に分布し、定住性です。
体には灰色・褐色・栗色が混じり、頬に白い部分、目の周囲に赤みがあります。
スマトラミヤマテッケイは、スマトラ島の森に暮らす鳥です。胸は青みのある灰色で、耳の辺りに丸い白い斑があります。飼育下では、オスが地面に丸い屋根のある巣をつくることが知られています。
2021年に公開された論文では、オランダの博物館に残る三つの卵が調べられました。1995年にオランダで飼育されていた一つがいが産んだ、ひなのかえらなかった卵です。三つとも白く、卵形からやや丸い形をしていました。測った長さは、約四・一〜四・二センチメートルでした。
札に残る産卵日は、四月二十二日から二十四日でした。このつがいは、およそ一日ごとに一個ずつ卵を産んでいたと読み取れます。卵は初め別の近縁種の名前で保存されていましたが、親鳥の写真と書簡を照合し、スマトラミヤマテッケイのものと分かりました。白い殻と日付が、一つがいの春の姿を伝えています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2018年に公表された保全研究では、過去の観察資料を使い、スマトラミヤマテッケイが保護区の外で姿を消した可能性が推定されました。保護区内の森林を維持するとともに、周辺にも暮らせる森を残すことが、この島固有の鳥を守る上で重要です。