シセンミヤマテッケイは、中国南西部の森にすむキジの仲間です。白い喉と赤茶色の胸の斑が、近い仲間との見分けの手掛かりになります。
白い喉と赤茶色の胸の斑が目印で、一般的なミヤマテッケイと区別されます。
シセンミヤマテッケイは、中国南西部の山の森に暮らします。地面につくる巣には屋根があり、横に出入り口が開いています。卵を温めるのはメスです。ひなはかえったあと、親について歩き始めます。森の地面を使う親子にとって、巣は卵をかえす場所であるとともに、夜を過ごす場所にもなります。
2020年の論文は、四川省の老君山で2011〜2019年に観察した親子の帰巣を報告しました。カメラや温度計で追った、ひながかえった十五巣のうち十三巣で、メスが夕方にひなを連れ戻し、一緒に夜を過ごしています。翌朝には再び巣を出ていました。
戻る行動が続いた日数は一〜十五晩で、平均は約六・七晩でした。その間、オスは近くの木で一羽で休んでいます。調査地の夜は涼しく、研究者は、巣へ戻る行動にはひなの体を冷やさない働きがある可能性を考えました。捕食される危険との兼ね合いも、説明の一つとして挙げています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
老君山での2005年の調査をまとめた2008年の論文は、夜に休む木や低木を含む原生林を守ることを重視しています。2020年の帰巣研究では、人や捕食者に邪魔されたあと、親子が巣へ戻らなくなった例も記録されました。繁殖期の親子が使う地面の巣と、夜に休む木の両方が、地域の保全で重要な場所です。